自分のステージによる「やるべきこと」の選択と、あなただけの法則
- 趣味寄りか、仕事と割り切るか
- 楽しさ重視か、利益重視か
- 自己実現欲求か、安全欲求か
- バランスよくやっていくか
って、色々ありますが、こういうことって、その人のステージやスタンスによって異なる話だと思います。
自己実現欲求を満たしたいハイクラスの人と、安全欲求を満たしたいロークラスの人が混ざり合うと、勘違いや誤解が生まれたりもします。
あまり、それ系の議論を見たことはないですが、おそらくブラックホワイト論バリに不毛で建設性ゼロの話になることが予測されます。根本の認識が異なるので当たり前の話です。
アフィリエイトで言うと、まだあまり稼げていない(と感じてる)人と、それなりの額を稼いでる(と思ってる)人では、思考や哲学に大きな差があるということです。
個人的に一番危険だと思うのは、ロークラスの人がハイクラスの人の思想を真に受けてしまうということです。でもこれは、自分のステージを把握できていれば回避できることなので、その辺についても。。
で、私はまだまだロークラス側で、このブログ自体もそういう趣旨なので、最初のステージについて書いてみます。勝ち逃げモードに入った後のことなんてまだ体験してないので、そんなことは書けません。
あー、ふむふむ お金を稼ぐために頑張る 世の中の役に立つことをする って、順序を勘違いするとただの理想論で終わるということですよね 少年誌みたいなチープな言い方をするなら、力なきなんたらに正義はなしえない、みたいな
— sakura@ネトビジュ (@netbiju) 2015, 11月 27
▼目次
最初はとにかく手を動かして検証結果を得るしかない
結果を見て反省し、自分なりのデータや肌感覚を高めていく、という意味で、最初のうちはとにかく手を動かすしかないです。
たぶんほとんどの人がこのクソ面倒な段階で脱落するんですが、この段階ではとにかく手を動かすしかないと思います。
考えたところで、そもそも「自分なりの検証結果」がないので、改善していくことも難しい状況です。だから、ひたすら手を動かしていき、
検証結果を集める
ということに専念していくしかありません。
私は割と多ジャンルでアフィリサイトを作ってますが、新ジャンルに攻め込む時はいつもそんな感じです。
もちろん、既存サイトの経験則から使えるものは使いますが、やっぱり未知の領域に踏む込む時は、手探りで色々と試していくことになります。
けど、一つ言えるのは、この「検証してみる」という意識があるのとないのとでは、かなりの差が出るんじゃないかということです。
検証には「失敗する」という予測も大きく含まれているので、いちいちびびらずに行動を起こしていくことができます。
変な言い方をするならば、失敗した時に自分を正当化するための口実として使えるのが「検証」という言葉ですね。
⇒アフィリエイトはメンタルダメージを負うリスクから逃げたら稼げない?
まだ結果も出していないうちから「よし!このサイトで成功させっぞ!」と意気込んでやるよりは「とりあえずやってみっか」くらいの気持ちで種をばらまいていく方が最初は良いです。
何故なら、あなたが意気込んで作った初期サイトは、まず失敗するからです。それが普通です。
同じことをしてたら「単純な足し算」よりも低い結果になる可能性がある
単純な足し算で考えると、月10万稼ぐまでに半年かかったとしたら、月20万稼ぐまで1年。月40万稼ぐまで2年、月100万稼ぐまで5年となりますよね。
しかし実際は、流行が変わったり、Googleのアルゴリズムが変わったり、色々なトラブルがあるはずなので、そんなにうまくはいかないと思います。
つまり、月10万稼ぐまでに半年かかったとして、それと全く同じようなことをしていたら、5年かかっても月100万は達成できない可能性があります。
「考える段階」に入る
では、月10万稼ぐまでに半年かかったとして、それを1年半で月100万達成に変えるにはどうすればいいかというと、その月10万稼いだ「経験値」を元にして、今までやってたことよりも高次元の仕事に移る必要があります。
というか、高次元の仕事に取り掛かる覚悟を決める必要があります。「できそうにない」ではなく「やる」んです。
- 資金を今までより多めに使ってみる
- 経験に基づいた思考を使う
- 両方使う
もう一度しつこく言いますが、月10万稼ぐまでの作業と、全く同じことをやっていても、「加速」は起こりません。
もちろん、ドメインパワーが育つ途中で月10万稼いでいたら、もっとドメインが育てば、それが一気に何倍にもなる可能性はあるのですが、
1つのサイトのポテンシャルを使い切ったうえで月10万だったり、月1万稼ぐサイトを10個作っていたりした場合、それまでと同じことをしていても「加速」はしません。
だから、このくらいの段階になったら「ひたすら手を動かす段階」から「考える段階」に移行します。
あなたなりの法則を探して、活用していく
最初に書いておきますが、この段階の「考える」という作業は、脳ミソを駆使し続けることになるので、かなりメンタルが疲労します。「ひたすら手を動かす段階」の方がまだマシだったと思えるかもしれません。
では、何を考えるかというと「あなたなりの法則」を自分で特定するということです。
- 失敗の法則
- 成功の法則
- どちらとも言えないもの
など全てです。
「こういうことをやると失敗するなー」ってことは切り捨てればいいし、「これやるとイイ感じになるわ」ってことは引き続き力を入れてやればいいわけですね。仮設を立てて攻めていくんですね。
これについては、考える原因は無数にあるはずなので、とにかく最初はブレインダンプのように何でも書き出していき、その中から絞り込んで仮説を立てるのが良いと思います。
例を挙げると、仮に月10万稼げた時点での自サイトの状況が
- 月5万稼げたサイトが1個
- 月1万稼げたサイトが4個
- 月1000~5000円稼げたサイトが2~10個
- 1件も成約が取れなかったサイトが30個
だったとしたら「月5万稼げたサイト」に向き合って「何故このサイトは稼げたのか」を分析してみたり、「1件も成約が取れなかったサイト」については、「何故このサイトは稼げなかったのか」を考えてみればいいわけですね。
これを真剣に行うことによって、やっと、その後のサイト作成において「効率」が生み出せます。「無駄」を切り落とすことができます。
「あなただけの法則」を有効活用していくことができるわけです。
「あなただけ」の意味を掘り下げます
「あなただけ」なんていうと詐欺師みたいなフレーズですが、何故「あなただけ」の経験が大事なのか?
これは、冷静に考えれば当たり前のことですが、人によって、ジャンルによって、やり方によって、結果が確実に異なるからです。
例えば、「Aというジャンルで通用したことがBというジャンルでは通用しない」なんてことは普通にありますので、できる限り多角的視点で考える必要があります。
どういうことかというと、同ジャンルに限定して6人に話を聞いてみたとしても、
- Aさん「①という手法では稼げなかったが②という手法で稼げた」
- Bさん「②という手法では稼げなかったが①という手法で稼げた」
- Cさん「ミニサイトでは稼げなかったが大規模サイトで稼げた」
- Dさん「大規模サイトでは稼げなかったがミニサイトで稼げた」
- Eさん「◇÷▽!○%では稼げなかったが▼#±○◆&で稼げた」
- Fさん「▼#±○◆&では稼げなかったが◇÷▽!○%で稼げた」
ということが起こるということです。
「Aというジャンルは①という手法が通用しにくい」なんて情報もあったりしますが、それはあまり気にしないでいいです。
それを言ってるのは、その本人がそのジャンルでの失敗談を話してるだけなので、あなたが似たようなやり方をやって失敗するとは限らないんですね。
あなたには、あなただけの目のつけどころがあり、あなた以外の人には、あなた以外の人なりの目のつけどころがあります。
例えば、Aさんが「○○ジャンルはロングテールで稼げないなー」と言ってたとしても、Bさんは同じ○○ジャンルでロングテールで稼げていたりします。そういうことは普通にあります。
では、何故そういうことが起こるのかを説明します。
仕事にはルール化できる部分と裁量判断をする部分がある
何故、同じようなやり方を取っても人によって異なる結果が出るのかというと、それは個人の裁量判断の積み重ねがあるからです。
仕事は大きく分けて、ルール化できる部分と裁量判断になる部分がありますよね。
会社の仕事で言うならば、研修資料に書かれてることが「ルール化できる部分」で、それ以外が「裁量判断になる部分」です。
そして「裁量判断になる部分」ってのは、個人の
- 経験
- 思考力
- センス
- 主観(個人の好み)
と呼ばれるような概念によって大きく変わってきます。
あるテーマで、かなり細かい指示を記した同じマニュアルを渡して記事を書いてもらったとしても、人によって全く異なる成果物を上げてくるのは、こういった概念があるためですね。
この「裁量判断」があるため、人によって作業の中身の細かい部分に差異が発生し、その積み重ねによって、結果全体にも大きな差異が生まれてきます。
繰り返しますが、作業は大きく分けて、ルール化できる部分と裁量判断になる部分がありますが、この「裁量判断による部分」の細かい差異の積み重ねが、全体の結果を大きく左右するわけです。
悪い例を挙げるならば、とあるプロジェクトがあったとして、そのプロジェクトの設計(ルール)がどれほど優れていたとしても、プロジェクトメンバーの末端が、能力もやる気もない奴らばかりならば、ろくな結果はあがっこないということです。
あなたが作った稼げるサイトには、あなたの裁量判断が含まれている
あなたが自分で作り上げた稼げるサイトには、あなたの裁量判断が何ヵ所にも含まれているはずで、それはそのまま「あなたが」今後サイトを作るうえでの感覚値として使えます。
それが感覚値であればあるほど、あなただけが気付いている法則になります。
ルール化ができている部分ならば、他人にも使いこなせますが、それでもやっぱり細かい裁量部分は生まれます。
だからこれは、あなただけが最も高い精度で使いこなせる経験則なんです。言語化できるものもあれば、言語化できないものもあるでしょう。
⇒CVRアップにはユーザの思考コストを減らしてあげることが重要
意識的にしろ無意識にしろ、あなたは何度も何度も自分で細かい判断をしているはずで、その判断の一つ一つが稼げるサイトを作り上げたのですから、あなたが作った稼げるサイトには、あなただけの様々な法則が確実に含まれています。
それらの点と点をつなぎ合わせてルール化を行い、無意味な部分を切り落として、価値ある部分を増幅させれば、次からのサイト作成で「加速」が発生していくのは言うまでもないですよね。
ただ、この辺は安易に判断しないで、常に検証していく意識を持って欲しいところではありますが。
天才アフィリエイター達の発言を真に受けてはいけない
最後に、ちょっと話は変わるのですが、上記のようなことを書くと、とあるツイッターの集落に存在する天才な方々は
- カンでやってる
- 割と適当
- あんま考えてないわー
とか言うんですよ。ただ、これには騙されないで欲しいと思いますね。
彼ら(彼女ら)は、話してるとよく分かるのですが、恵まれた一部の天才なだけなんですね。
私みたいな、理解力も低くて頭もよくない人間が、一つ一つ努力して整理してしてることを、一部の天才の方々は無意識レベルで整理してできてしまってるだけです。
リアルで会話をしてると本当に分かるのですが、彼ら天才の頭の中では、無意識の法則化が生まれていて、かつ、それをまた無意識レベルで「次」に生かしているんです。
にもかかわらず、彼らは「ノリでやってるわー」とか言うので、ちょっと勘違いすると、ノリでやればいいだけって思っちゃいそうですが、実際はちゃんと考えた方がいいですよ。
私を含む99%の凡人タイプは、いちいち「面倒くさい整理作業」をしないと次に生かせないので、この記事で書いてるような工程をサボると、成長速度が遅いままになってしまう可能性があります。
まぁ、
- 「周囲の成長速度なんて気にしない」
- 「私は私なりのペースでゆっくりやってく」
- 「今のステージで満足」
- 「別にそんな成長しなくてもいいや」
- 「一年後に月10万円報酬が増えてればいい」
っていう姿勢で安定してるならいいですけど、そういう心理になれてない人も多いように見えます。
「いついつまでにXXX万円稼ぐ」というような目標を立ててる方なんて、この業界にゴマンといると思います。
そんな方は、
- 死ぬほど手を動かす(←これは当たり前)
- 死ぬほど頭も使う(←これもやる)
という両方をやった方がよいでしょう。まずは動機の深堀りや、スケジューリングから本気でやってみてもよいかもしれません。
ただ、まぁ疲労は常に蓄積しますし、それを乗り切るためには体力や精神力の他「何を捨ててでもやり抜く覚悟」なんかも必要になってきます。
それが無理そうならばあまりギラギラせず、ゆっくりまったり気楽にやってみても良いと思います。
ほとんどの人がアフィリを自己管理の元にやってると思いますので、サボったり、ゆる~く仕事をしたところで、誰かに怒られる(怒ってもらえる)ということもないでしょう。