検索ユーザの気持ちを考えキーワードとコンテンツをマッチングさせるには?
検索ユーザはあなたと同じように血の通った人間です。あなたが自分の気持ちを真剣に考えてもらえると嬉しいように、あなたが検索エンジンに打ち込んだキーワードとマッチングしてないコンテンツを開いた時にイラつくように。。
具体例多めでいきますよ!
▼目次
正解は一つではない
キーワードとコンテンツをマッチングさせるといっても、100%は無理です。例えば、単一キーワードだったらまず無理なものが多くなります。
- FX
- 婚活
- 脱毛
まずこのようなビッグワードで上位表示させること自体が絶望的に困難ですが、仮にできたとしても、ユーザが何を求めているのか限定できませんよね。そうすると用意すべきコンテンツもどうすればいいのか迷ってしまいます。じゃあ2語以上にすればよいのか?
- FX 手法
- 婚活 コツ
- 脱毛 東京
というような複合キーワードでも難しいです。
例1:FX 手法
「FX 手法」っていう検索ユーザは、おそらくまだまだFX初心者ってのは予測がつきますが、FXの手法を全部紹介するコンテンツを作るってのも骨が折れる作業です。
もちろん、そういうブログもありますが、FXの手法なんて量が多すぎるので、私ならもっと限定したいところです。稼ぎの効率については、そのジャンルの知識量にも左右されます。
例2:婚活 コツ
「婚活 コツ」も、どのような婚活方法を提案すればいいのか分かりません。
- 結婚相談所なのか?
- お見合いパーティなのか?
- ネット婚活なのか?
- 婚活バスツアーなのか?
これは仮に「婚活 成功 コツ」などの3語検索だったとしても同じです。
まずはユーザの適した婚活スタイルのようなものを決めてもらわないとならないので、その段階からコンテンツを作る必要が出てきます。
例3:脱毛 東京
「脱毛 東京」というのはどうか?「東京」ってそれ範囲が広すぎるだろって話です。23区名にしても広すぎます。地域名だったらせめて駅名くらいまでは絞りたいです。
さらに、脱毛といっても、
- サロンなのか?
- 器具を購入したいのか?
人によって求める方法は異なりますので、やはり難しいですね。
要するに、これらのキーワードでは、検索ユーザの気持ちに応えるコンテンツを作成するのは難しいということです。できなくはないですが、労力がかかります。
では、下記のような複合キーワードではどうでしょうか?
- FX 移動平均線 手法
- ネット婚活サイト 会員数
- 脱毛サロン 新宿
このくらいまで限定されたキーワードなら、ユーザが求めるものも見えてきますよね。
物販アフィリエイトで複合キーワードで狙っていく場合は、まずユーザの意図が明確であるキーワードの組み合わせから、作り易いコンテンツを用意していくのがよいでしょう。。
「FX 移動平均線 手法」で検索する人なら、FX相場における移動平均線を使った手法を探し求めてるのは明らかなので、それに関連する商材をセールスすることができます。
Q&Aサイト、ライバルサイト、リアル知人などからリサーチする
- 自分が経験していないリアル情報を得る
- 主観の判断による勘違いや思い込みを訂正する
脱毛の例を挙げるなら、まず男性は脱毛系のサロンに行ったり、器具を買ったりした経験がある人は少ないと思います。
そうすると、検索ユーザが不安に思ってることや疑問に思ってることが分かりませんよね。それでは、本当の意味でのユーザの気持ちに応えるということができなくなってしまいます。
だからこそ、Q&Aサイトや口コミサイトなどを活用し、実際の体験者の声をリサーチする必要が出てきます。
- 教えて!goo
- Yahoo!知恵袋
- 発言小町
- @cosme
また、自分の中には存在しなかった検索意図の可能性も見えてきますので、これを知ることがマッチング率を高めることにつながります。
「ライバルが少ないキーワードはテレビや雑誌などから見つけられる」で書いたとおり、リアル知人の意見も重要です。
つまり、「このキーワードを検索する人はこういうものを求めているんだろう」と主観だけで判断するのではなく、第三者の意見を聞く(知る)ことで、自分の中の思い込みや勘違いを訂正することが大事なわけです。
ただ、それでもズレを完全になくすことは難しいので、あくまでも「適切な回答に近づける」という思考です。
⇒アフィリエイトとは悩みを持ったユーザに適した商品を紹介する仕事
ユーザは自分の要望を言語化できていない
あなたは今、大好きな女性がいるとします。その女性が、
「誠実で優しい男性が好き」
と言っていたとします。
さて、「誠実で優しい男性が好き」という女性が、必ずしも誠実な男性と付き合うわけではないですよね。現実は、チャラくてちょっとスリリングな雰囲気のある男性に魅かれてしまったりするわけです。
誠実とか安定とかよりも、実はドキドキやスリルを求めていたというありがちなパターンです。この原理がアフィリエイトにも当てはまるんですよ。
- 自分の問題点を全て理解している人間などいない
- 言語として表れる悩みや不安と、潜在的な要望は異なる可能性がある
もしもあなたの好きな女性が「誠実な男性が好き」と言っていたからといって、それを真に受けて誠実アピールをしていると失恋する可能性があります。
何故ならば、表面上の言葉しか捉えておらず、潜在的に求めていることを察知しようと努力していないからです。
ちょっと難しい話かもしれませんが、検索ユーザが検索エンジンに打ち込むキーワードは、それが全てではありません。キーワードによっては「こういう検索をする人は実はこういう答えを潜在的に求めている」という仮説を立ててみることも、コンテンツマッチング精度を高めることへとつながります。
「気持ちを考える」ってのはそういうことでもありますよね。相手は人間ですから。悩み事や問題点や要望を完全に整理できてる人間なんていません。
ただ、これも何の根拠もなしに推測して判断していると、大きな勘違いになる可能性がありますので、サイトのアクセス解析などをしっかり分析して、ユーザがどんなことを求めているのかという傾向(全体像)から把握していくことが大事ですね。
自分が検索する時に自分の心理も気に留める
これが一番シンプルなトレーニング方法ですね。いつでもできることですし。
この見出しのまんまですが、あなたが無意識に検索キーワードを入力した時、何を求めているのか?どんなコンテンツが上位表示されてくれたら嬉しいのか?
その時の自分の心理を立ち止まって分析するわけです。これは日々やってみるとよいでしょう。納得がいかないページが並んでるとイラつきますよね。
そんな時も、じゃあどんなコンテンツがあるとあなたの問題は解決されているのか、ってことです。マジ検索結果の上位がまとめ系コンテンツで溢れかえっていた時のイラつきったらないっす。
コンバージョン系のキーワードだけではなく、信頼を得るためのコンテンツも作る
「商標とセットのキーワード45個とメリット・デメリットなど」で紹介してるようなキーワードを使って、コンバージョンに結び付けるキーワードばかりで記事を書けたらいいのですが、そうもいきません。
サイトが成約を取るには、まず信頼が必要になるので、そのためのコンテンツも必要になります。で、その信頼を得るためには、やっぱりキーワードとコンテンツのマッチングが重要になってくるんですね。
キーワードとコンテンツに大きなズレがあったら、ユーザは離脱して別ページを探しに旅立ちますので、当然成約は取れません。
けど、そのページではコンバージョンにつながらなかったとしても、ユーザの気持ちに見事に答え、信頼を得ることができれば、あなたのセールスページへ誘導して成果発生させることも可能になってきます。
ズレをなくす!SEOで上位表示させても売れない理由
ここまで読んでいただいたユーザ様はもうご存じのとおり、検索キーワードとコンテンツがマッチングしていないということは、ズレているということです。
そうなると、そのキーワードを無理やりSEOで上位に持って言っても意味がありません。売れません。全てが台無しです。
この記事で書いているとおり、検索ユーザの気持ちを真剣に考え、それに応えていくというのは簡単なことではないですが、それでもその努力をしていかないと「ズレ」がなくならないので、必死こいたSEOも無に帰すのです。
だって、あなたが何か検索した時、1位のサイトとか2位のサイトに、全くあなたの要望に応えていないコンテンツがあったら、即離脱しますよね。
そこで3位のサイトが検索キーワードとのマッチング率の高いコンテンツを用意していたら、ユーザはそのサイト内を徘徊しますので、結果、そのサイトからコンバージョンが発生するんです。
SEOは上位表示するための手段であって、成約を取るための方法ではありません。
まとめ
この記事で書いたようなことは、常に意識し続けることでレベルアップしていくものです。
また、キーワード(言葉)が持つ微妙なニュアンスの違いなどを気に留めたりすることも大事です。一朝一夕では身に付かないものですが、ドメインの評価も同じようなもので、時間はかかります。
そもそも誰もが簡単にレベルアップできたら誰もが簡単に稼げてしまうので、現実はそうではありません。
- 分析
- 試行錯誤
- 反映
そんな地味な作業の繰り返しから成果は上がってきますので、地味で堅実で確実な、意味のある思考訓練をしていきましょう。
焦らずにね。それが結果として半年後に大きな差が生むんじゃないですか。
[…] […]
読みやすい文章の中の深い洞察、ネトビュさんの記事は面白くためになるので、今まとめ読みしてます。全然アクセスのない私のサイト、LUREA使って方向転換を決意しました。