本気でブラック企業を辞めたい人が副収入を作って脱出するには?
ブラック企業というワードが定着し、学生も転職者もブラックを避けようとする動きになってから数年が経ちますが、現役ブラックの労働者は、辞めたいのに辞められなくて困っている方もたくさんいます。
それこそ経営者層の思うつぼ。
▼目次
まず、会社を辞めることのメリットとデメリットを整理
まず、現実的に、会社を辞めた場合のメリットとデメリットをまとめます。
デメリット
- 収入がなくなる
- 社会的地位がなくなる
- 家族に心配をかける?
メリット
- 毎朝通勤しなくてよい
- 嫌な上司や同僚に会わなくて済む
- 納期・ノルマというプレッシャーからの解放
- 休日に電話がかかってくる恐怖からの解放
- ストレスからの解放
- 精神や肉体が回復する?
- 鬱が治る?
さて、どうでしょう。こんなものでしょうか。
まず、デメリットである「収入」がなくなることについてですが、これって自分で稼ぐスキルさえ身につけてしまえばクリアできます。
たしかに、フリーランスの個人事業主という形態では「社会的地位」は低いかもしれませんし、家族は心配するかもしれません。
ですが、実際の収入は通常の社会人を超えることも余裕で可能ですので、安定性や継続性があるならばそこまで気にする必要もないかと思います。
納税証明書などで金銭面の信用を得ることもできます。まーそもそも、会社に勤めているからといって、それが100%ずっと継続するわけでもないですしね。
ブラック企業の定義ではなく、労働者の感情の定義
ブラック企業の定義ってのは、もう色々書かれてますよね。例えば、
- 長時間拘束
- 休憩が取れない
- 休日が少ない
- パワハラが日常茶飯事
- 激務薄給
このようなものに該当すると、ブラック企業になるかと思いますが、ここではあえて、人間の感情で定義します。
つまり、「こんな心境になったことがあるならば、ブラック企業で働いていると言えますよ」ってやつです。
- 仕事がキツすぎて自殺したいと思ったことがある
- 会社に行くのがマジ恐怖で鬱になる
- どうしても許せないほど嫌な奴がいる(折り合いをつけられない)
誰だって好きで仕事をしているわけじゃないとは思いますが、それでも、上記のような心理になっているならば、危険状態と言えます。
後述しますが、実際に私はそのような心理にあったので、バックレで会社を辞めた経験があります。では、ブラック企業を辞めた後のことを考えてみましょう。
現在の貯金はいくらか?実家か?一人暮らしか?結婚してるか?
とことんリアルに考えましょう。
実家暮らしの場合
実家暮らしならば、会社をやめても自宅警備員(ニート)となることで当面は生きていくことはできるかと思います。
親の目が痛いというのはあると思いますが、それがほどよい刺激になればよいですね。つまり、さっさと退職して大丈夫でしょう。
一人暮らしで貯金100万円以下の場合
一人暮らしで貯金が100万円以下で会社を辞めるとなると、かなりの背水の陣になります。
例えば貯金が30万円しかないと仮定すると、かなり節約しても2、3カ月くらいしか持たないでしょう。そうなると、副収入が加速する前に資金が底をついてしまいますので、
- 実家に戻る
- 借金をする(非推奨)
- すぐ退職せずしばらくは会社の苦痛に耐える
- すぐ転職する
というような選択肢が生まれます。実家に戻ったり、借金するのは嫌でしょうから、現実味があるのは「すぐ退職しないプラン」です。
この記事は、あくまでもブラック企業からの脱出を現実的に考えていくものなので、計画的にいきましょう。
「貯金が底をつきそうだから急いで就職しなきゃ!」ってなるくらいならば、しばらくは既存の仕事を続けた方がよいかと思います。
貯金が100万円以上ある場合
貯金が100万円以上あるなら、贅沢せずに生きれば半年はもつかもしれません(かなり厳しいかもしれませんが)。
半年もつということは、副業の稼ぎが増えてくるころなので、きわどい勝負にはなりそうですが、貯金がなくなる前に副収入を軌道に乗せることもできそうです。
ただ、しっかりと作業していくことはもちろん必須です。
結婚している場合
結婚していて、あなたの収入だけが頼りの状態だと、こればっかりはパートナーと相談していただくしかありません。
ブラック企業で苦痛に耐えて働くのが本当に嫌だということを奥さん(or 旦那)に伝えれば、協力してくれる可能性は高いと思います。
パートナーとしても、健康を壊してまで働いてもらうよりは、体を大切にしてくれた方がよいと思うはずです。
辞めてから稼ぐか?稼いでから辞めるか?
ブラック企業を辞めてから副収入を作るか、副収入を作ってから辞めるか?という話をすると、これもリスク管理の問題になります。
通常の会社(それほど苦痛レベルが高くない会社)ならば、働きながら副業をすればいいと思いますが、ブラック会社となると、前者の方がよいでしょう。
ただ、この辺は上述したように、貯金額などの状況と相談するしかありません。よく、ビジネスや投資の意識(取り組み方)の話では、
- 稼ぐために投資する (←正解)
- 稼いでから投資する (←間違い)
というのが定説ですが、これに近いものもありますね。
何故「稼いでから投資する」という考え方ではダメなのかというと、それだと「稼いでから」という前提が成り立たないまま終わってしまうからです。
つまり、永久に軌道に乗らないわけですね。この考えでいくと、会社を辞めてから稼ぐ方がベターになりますが、精神状態や貯金額によって取るべき行動を変えるのがよいでしょう。
会社以外の月収が30万あるだけでだいぶ精神的にラクになる
会社にいながらでも、退職してからでも、会社以外の月収が30万円あれば、それだけでだいぶ精神的にラクになります。
そこからはもう、転職するにしても、余裕を持って行えますし、はじめは副収入だったことをメインに取り組んでみてもよいでしょう。
リスクゼロで開始できるがリスクを背負った方がいい
誰だってリスクは背負いたくないと思いますが、リスクゼロというのはオススメしません。理由は大きく二つあります。
- 稼ぎの効率が上がらない
- モチベーションの維持が困難になる
たしかに、副業アフィリエイトはリスクゼロの状態からはじめることは可能です。
ただ、稼ぎの効率を上げるという意味でも、ノウハウやツールはさっさと購入してしまった方が圧倒的に早いです。
また、無料だけでダラダラやっていると「別に稼げなくてもいいや」という気分になる可能性が高まります。最低限の初期投資を行っていれば、回収しなくてはならないという意識が芽生えますので、その分モチベーションも高まります。
初期投資といっても、リアルビジネスに比べればたいした金額ではありません。
- ノウハウ、ツール……2~5万円
- レンタルサーバー、ドメイン代……5000~1万円
この程度です。今までの人生で使用してきた金額に比べると、ショボい額です。「リスク」などと大げさに言うほどのレベルでもないかと思います。
この程度の初期投資で、その後毎月30万、50万、100万と稼げるようになるなら安いモンじゃないでしょうか。
50万円とか100万円とか書くと、うさんくさいと思われそうなので念のために書いておきますが、初期投資を行ったからといって必ず稼げるようになるわけではありません。
しっかりとやるべきことをやる、というのが当たり前の大前提になります。初期投資を行っていないよりは、行った方が確実性が圧倒的に高まるというだけです。
実際に辞める方法
ブラック企業を辞めたいと思いながらも、下記のような理由から退職できない人も多いですよね。
- 辞めさせてもらえない
- 同僚への罪悪感
ただ、この場合、法的には余裕で辞める権利がありますので、気にする必要はありません。
民法第627条では、会社側に労働者の退職を拒否する権利は書かれていません。労働者には退職の自由があります。会社側が辞意を承認しなくても2週間後には退職OKになります。
辞意を伝えてから実際に辞めるまでの期間が怖い?
中には、辞意を伝えてから、実際に辞めるまでの期間が怖いという方もいると思いますが、
- 有給があるなら使う(他の社員に迷惑がかかろうともキニシナイ)
- 普通に休む
これでOKです。誰もが円満退職をしてるわけでもありません。クソ真面目に考えるのはやめましょう。立つ鳥跡を濁す、なんてことわざもありますよ^^;
私のバックレ体験談
今は、普通に会社員として働きながら、副業アフィリエイトでも稼いでいる私ですが、数年前クソブラックな会社に勤めていたことがあります。
- 月給20万以下
- 残業代なし
- 泊まり込みで仕事当たり前
- 休日出勤当たり前
- 怒鳴られる
- 辞めさせてもらえない
という、絵に描いたようなブラック企業で、私はついにバックレを決意しました。もう電話とかメールしても無駄だと思ったので、突然の出社拒否です。人生初ですねw
学生時代に登校拒否とかしたことなかったですし、責任を放り投げるようなことはしない人間(であるつもり)の私ですが、突然無断欠勤をしました。
そうしたら、案の定、会社から携帯への連続着信。もちろん全部無視しました。その数時間後、ピンポーンです。会社の人間がきました(ドアのレンズから姿を確認)。
もちろん無視です。そしたら、その後、親から連絡がきました。会社の人が私の実家に連絡したのですね。その連絡はさすがに取り、親に、バックレで会社を辞めるという事情を説明しました。
その日は、とりあえず一人でいたくない気分だったので、友人を誘って飲みに出かけました。
解放感ヤバかった
やっと会社を辞めて(バックレて)、それからの解放感はヤバかったですね。
その時は副収入なんてなかったので、「とりあえず仕事探さないとなー」とか思いながらも、しばらくはダラダラして療養しました。
今はもう元気いっぱいです。
まとめ
ちょっとのことで弱音を吐いていたら、人生何も変わりませんが、本当に苦しいブラック会社なら、体を壊す前に辞めるという選択肢もありでしょう。
別に会社の給料だけがお金を稼ぐ手段ではありません。今はフリーで稼いでる人もどんどん増えている時代です。
「何とかしないとなー」なんて漠然と思っていても何も変わりません。世の中、さっさと行動した人の方が有利になるように設計されているわけですから。
こんばんわ~
初めての会社がブラックだと、気をつけないといけませんね!
自分でブラック企業だな!と自覚出来れば良いですが、
うちの会社、いつも忙しいんだよね~って感じの人だと
気の毒になってしまいます。
周りが気が付いてあげれれば良いのですが・・・
また寄ってみますね~
やまぐっちさん
こんばんは。
コメントありがとうございます。
初会社がブラックだとかなり運が悪いですね。
どんな生活でも、最初は肝心ですからね。
たしかに、
中には、自分でブラックだと気付かずに、
損な社会人生活を送っている人がいるのは
とても不憫に思えたりします。
当然使えるべき権利(有給休暇の取得など)が
使えなくて当然みたいに思ってる人もいますからね。
自己正当化したいのか、洗脳されているのか。。