アフィリエイトのペナルティと理不尽な上司に違いはないが…
最近はあまり「ペナ祭り」なる言葉は聞かなくなりましたが、それでもアフィリエイトという仕事は基本的にはGoogleの庭に種をまいてお花を育てる仕事なのです。
そして、庭のオーナー(ぐーぐる)の機嫌一つで
ペンギン「オメーは農薬使いすぎ」
パンダ「テメーのお花は質が低い」
という判断をくだされ、大切に育てたお花を無残にも摘み取られたりします。
Googleはその辺、イチアフィリエイターごときにかまうほど優しくはなく、つまり容赦はしません。
ホワイトハットSEO(のつもり)でもペナルティ
ここ数ヶ月よく耳にするのが(昔からか?)「完全にホワイトハットのサイトでもペナルティを受ける」ということです。
タチが悪いのは、Webマスターツールには何のメッセージもなく、突然検索クエリが激減するアレです。何が悪いか指摘してくれたら、まだ改善は簡単かもしれませんが、突然ドメインがダメージを喰らっても、わけが分かりません。
自分で問題の原因について仮説を立て、明らかに「ここがマズかったかな」と思える部分を修正して時間が経つのを待つしかありません。
特に何が悪いのか分からない場合は、放置しておけばいいと思います。何も修正を加えないでいても数ヵ月後に戻ってきている場合もあります。
この部分について、商材のフォーラムなどで、おそらく初心者と思われる方が「突然アクセスが激減しました。何故でしょうか?」なんて質問をしてる方もいますが、まぁ自分でも原因が分からないことを、URLを提示しただけの丸投げ質問で解決に導くことは難しいでしょう。
手動にしても自動にしても、原因は無数に存在します。
「ユーザ目線に立って、外注記事も使わずに濃いオリジナル記事を200書いたのに……」なんて言っても、それでもペナルティを受けることはあるということです。
だからこそ、リスク分散を真剣に考えなければならないんですね。
⇒アフィリエイト報酬の継続性を考えてリスク分散するためには?
上司に成果物を提出した時
上記で、ホワイト手法でもペナルティを受けると書きましたが、これって、まぁ悔しいことではありますが、会社勤めをしていて理不尽な上司に怒られることと似ています。
世間一般で言われる理不尽な上司に共通することの一つとして、とにかく「正解を教えない」ということがあると思います。
その正解が「上司の主観」なので、部下社員としては、一般的な正解を提示するのではなく、「上司の中に存在する正解」に限りなく近い答えを提示しなければならないわけですね。
- 一生懸命頑張った
- できる限りのことはやった
- 自分なりにちゃんと考えた
そんなことを言ったところで、「はい。やり直し」と言われてしまうことは普通にありますよね。
(まぁそもそも「一生懸命頑張った」なんてのは自分基準の話なので、他人と比べた相対評価では「そこまで頑張ってないよね」ってなることも多いと思いますが。)
で、そこで意地悪な上司の場合、「何がいけなかったのか」も伝えず、一方的に成果物をつき返すだけの人だっています。部下としてはストレスがたまる一方です。「この人はなんでこんなに意地悪なんだろう」という心境にもなります。
これは「必死にサイト作成しましたが原因不明のペナルティを受けました」という状態に近いと思います。
Googleが昔から提示している指針は
- 訪問者に役立つサイトを作れ
- ユーザ体験の高いコンテンツを作れ
と一貫していますが、肝心のその具体的なアルゴリズムの中身は公開していないわけです。
だから、あなたにとっての「訪問者にとって役立つサイト」が、Googleのアルゴリズム視点でのそれとは異なる場合だって往々にしてあります。
上司の考える正解と部下の考える正解にズレがあるように、Googleが考える正解とアフィリエイターが考える正解にもズレがあり、それは残念ながら埋まりません。
何故ならば、検索順位を1人(あるいは1企業)が独占できないように、アルゴリズムを常に変更しているからです。SEOに正解はないってのはもはや言うまでもないですね。
超ひねくれた嫌な上司も同じことをしますよね。
ペナルティの具体的な原因は公開されない
アドセンスの規約とかは細かく公開されています。これは何故かと言うと、広告主に不利になるようなことをすると結果的にGoogleが不利になるからですね。
だから、アドセンスでペナルティを受けたのならば、それは厳しいようですが、自分の勉強不足というのが大きな割合になるかと思います。
けど、
- Googleアルゴリズムからのペナルティ
- Twitterアカウントの凍結基準
というものは、大まかなガイドラインはあるにしても、その具体的な中身はやっぱり公開されません。
Google社にしても、Twitter社にしても、たかがイチ個人(あるいは法人)のサイト、あるいはアカウントなんてものは、道端に落ちているゴミみたいなもので、機械による自動処理でバッサバッサ切り捨ててしまうのが現実です。
運用、運営する人間には感情があっても、奴ら機械に感情はありません。決められたルールによって「違反」と判断したものにペナルティを与えているだけです。
人生20年も30年も生きていれば、そのくらい「納得がいかない仕打ち」を喰らう経験は誰しもあるでしょう。
大好きな彼氏と突然連絡が取れなくなった
恋愛という日常的なジャンルでも、同様の納得がいかない事態ってのはあると思います。
さて、あなたが女性だとして、大好きな男性と付き合うことになって半年経ちました。尽くしに尽くしても突然連絡が取れなくなるなんて話もありますよね。
あるいは、何の前触れもなく突然「別れよう」と切り出され、「え?何で?どうして?」と問うても、返信がないとか。
- 「何が原因なのか分からない」
- 「納得がいかない」
- 「もう何も信じられない」
そんな気分にもなるでしょう。精神的ダメージも大きいでしょう。結局Googleもこれと全く同じことをしてくるわけです。
ただし、我々アフィリエイターは、Googleの庭で商売をする以上「悪いことしちゃダメだよ」「訪問者のためになることをしてね」と言われつつも、その具体的な内容は明かされないため、自分では良いことをしてるつもりでも「はいアウト!」と言われることもあります。
理由を尋ねても教えてはくれません。
こういうのは、もう深く突っ込んで探ってみようとしても、結局何も分からないまま終わることだってありますし、執着はしない方がよいでしょう。
- 彼女「ねえどうして!私の何がいけなかったの!?」
- 彼氏「(沈黙)」
みたいなことに近いです。
メンタルの強さが必要なのは同じ
話を少し戻して、、、
- アフィリエイター
- サラリーマン
- 彼氏に一途な彼女
アフィリエイターでも、会社勤めをするサラリーマンでも「体力」とか「メンタルの強さ」が必要というのは同じです。
ぺナルティを完全に100%の確率で避けることができない以上、それはあって当然のこととして捉え、罰を受けないように工夫したり、仮に受けたとしても大丈夫なように備えておく必要があります。
まとめ
上記で挙げた「アフィリエイター」「サラリーマン」「彼氏に一途な彼女」。
全部理不尽な目に合う可能性はあるのですが、決定的に違うことがありますよね。分かりますか?????そうです!そうなんですよ!
一般的な会社員は、役員でもない限り複数の会社に所属することはできないはずです。だから、何らかの理不尽ペナルティによって会社を去ることになり、突然収入がなくなるピンチが発生します。
彼氏、あるいは彼女は、日本の一般の倫理観念で考えると、複数の恋人を同時進行で持つと批判の対象になります。だから何らかのトラブルによって突然恋人がいなくなる空虚感を味わいます。
ただし、アフィリエイターはどうでしょう?
サイトやブログは一人何個作ってもかまいません。色々な方法で作って構いません。小規模サイトでも大型パワーブログでも構いません。
複数の収入源を作っておく!!
ってのは問題ありません。
就職関連で言うならば、
いずれクビになるだろうから
別会社への就職も複数確保しておく!!
ってのは、現実的にできない話ですね。
恋愛とかで言うならば、
いずれ別れることを前提に
乗り換え先を複数キープしておく!!
ってことになりますが、これは日本の倫理観的にアウトになりますね。
(現実にはそうしてる人もたくさんいると思いますが)
そう考えると、ネットビジネスマン達は、リスク分散という行為が許される分だけマシじゃないですか?アフィリエイトでリスク分散を行ったからといって、社会から批判を受けることはありませんので。
アフィリエイターはサイトを1つに絞らなければならないルールなどありません。
- 1つのサイトに執着して稼げないでいる人
- 1つのサイトが飛んでショックから立ち直れない人
まずはそのストーカーのような粘着心理を撤廃することからはじめてみてください。愛情と執着を混同しないで。ドライに切り替えていこう。
賢者タイム突入前と突入後のようなスピーディな気持ちの切り替えで。ふぅ。