不景気しか知らないさとり世代は理想追求よりも、ことなかれ主義?
最近政権が変わってから世の中の状況も少しずつ良くなっているということですが、かといって目の前で景気が良くなっているという感じはあまり見受けられません。むしろ不景気の頃に始まった閉塞感のようなものはいまだに残っているように思います。
不景気しか知らない「さとり世代」の若者と現状維持
高度経済成長期やバブルを経験した人にとっては、景気が良くなったときにまたあの頃を思い出し活気にあふれた商売を取り戻そうと頑張るかもしれませんが、一番の問題はなんといってもこの今のさとり世代の若者たちの存在や、閉塞感です。
つまり、彼らは現状に満足しているというよりも、諦めに似たような感情を持っているように思われます。
理想の追求よりも、ことなかれ主義
一昔前までであれば、若者といえば、将来絶対に金持ちになってやるとか、自分の目標に向かって絶対に達成してやるという貪欲さやギラギラとした目で持ってがむしゃらに働き続けたと思いますが、今の「さとり世代」は理想を高く持つというよりも今の現状を維持できればいいというのが最大の目標になっているように思われます。
一念発起して会社を立ち上げたり、自分はこの会社で社長まで登りつめてやるというような闘争心が今の子供たちにとっては全くなく、むしろ
- できるだけ事を荒だてたくは無い
- 下手なことをしてこの会社を解雇されたくない
というような感じで事なかれ主義のような若い人たちが増えてきているように思われます。それが結局不安を加速させています。
国民年金も将来もらえないという絶望感
この子たちが結婚し子供ができたときその子供たちはどうなってしまうのでしょうか。
つまり日本の将来は若い人たちにかかっているのですが、その若い人たちが希望を持てずただいま生きていくことだけに満足しているようになってしまっては先行きが不安で仕方がありません。
特に高齢社会、さらには超高齢社会になっていく日本にとって活気あふれる若者の存在と言うのも必要不可欠ですが、このままでいくと基礎年金となる国民年金ですらもその存在自体が危ういものとなってしまいます。
若者が国民年金の保険料払わないだけでなく、国民年金を将来もらえないんだという絶望感のもとであったら誰も払わなくなるでしょう。今のこの「さとり世代」たちの不安を取り除くことが今の私達の出来る仕事なのかもしれません。
しかし、なんだかんだいっても他人は助けてくれませんので、安全に生きていくためには、自分でお金を稼いでいくスキルを身につけるしかありません。