子供の将来が不安?ニートに育たないためにも話し合いの機会を
今現在を生きる上で、悩みというものは多かれ少なかれ誰でも持っているものだと思います。悩みの種類は人それぞれでしょうが、特に社会への、そして子供を持つ親御さんの悩みというものは、昔から決して尽きない悩みでしょう。
今、可愛らしい幼子である子供。生まれたての赤ん坊。夢と未来が詰まった存在。ですがその将来は一体どうなるのか。成長し、育ち、社会に出ていく上でどうやって生きていくのか。そんな事を考える親御さんは多い事でしょう。
夢を持って、のびのびと過ごしてもらいたい。何か大きな事を成し遂げ、有名になってほしい。安定こそ第一、堅実な仕事についてささやかな幸せを手に入れてほしい。色々ありますが、やはりどこまで大きくなってもまだ心配なのが親。親の心配というものは古今東西尽きないものですね。
時として、こんなに心配しているのに子供は……何て思う時もあるでしょう。ですが一方で、子供も子供として悩んでいるという事も忘れないで上げて欲しいものです。貴方はお子さんの事を理解できていますか?全てにおいて知らない事はないと言い切れますか?
もし、全て自分の指示した通りに生活させているので何も心配が無い、そんな事を仰るならこの先もっと心配ですよ。何故なら親は、悲しいかな絶対的に子供より先に死んでしまうからです。貴方のいなくなった世界で、貴方がたのいなくなった世界でお子さんは生きていかなければいけないのです。
ほら、心配になって来ましたね。そう、これこそ子供が一番最初に心の中に抱く不安ではないでしょうか。成長する上で精と死の概念を知り、親がいつまでたっても存在するものではないと知った時、子供は不安になるのです。そこでどうするかは人それぞれでしょう。
親を頼らず、早く自立するようにするか。それともそれから目をそらして、親に依存して生きる……所謂、ニートと呼ばれる存在になってしまうか。大切な人の死というものは悲しいものです。受け入れるのも難しい事です。ですがそれを受け入れて、人は生きていかなければいけないのです。
それが分かった時、人間は本当の意味で成長するのかもしれません。不安は話し合いましょう。話し合っていいのです。心に押し留めておいてもいい事などありません。何より親子、家族なのですから。
その不安をお互いに吐露しあう事で、親と子は、現代人は将来と未来への漠然とした不安を解消できるのかもしれません。どうすればいいのか分かりさえすれば、あるいは誰かとその悩みを共有できれば、人はまた、漠然としながらも安心感を得る事が出来るのだと私は思います。